手取り足取りの指導を受けながらやっている院生の方が最初の頃は研究スピードも速く、教員にとっても結果を出してくれるのでお得です。しかし、そういった人は独立独歩になりそれまでに経験したことがない問題に一人で直面すると、極端に研究進度が遅くなります。逆に、初めからある程度の研究計画の自主性を与えられた人は、始めは失敗が多く研究速度も速くありません。しかし、どんな事も自分で調べて解決しながらやって行くうちに、一人で問題をドンドン解決するようになり、かなりの伸びをみせる印象があります。しかし、ある程度まとまった研究結果が出た時は、教員の先生と実験結果の解釈に対して議論したり、他方から見た視点で意見を聞いたりしたほうがいいでしょう。一人で深く考えすぎると段々とその研究の目的が個人的興味の追求に走りがちになったり、データ解釈の希望的観測も引き起こしかねません。研究の完成度を上げる為には、沢山の人に結果を見て貰って議論を重ね論理の弱点の洗い直しをしかっり行いながら更に補完してやらなければいけない事を明確にすることが大事です。